胡蝶しのぶ は ■思慮深さ ■勇敢さ の人！
胡蝶さんのイメージはいつも朗らか微笑んでいる。誰にでも親切に声を掛け、優しい印象。なのだけれど、いつも徹底的に自分の感情を抑えているような。。。そしてふとした時に結構毒舌。
鬼滅の刃公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』では柱達の胡蝶さんへの印象は軒並み＜やさしい・努力家・真面目＞といった所です。
私は彼女の中の元々の性格と、後天的に身につけた性格と両方があり、それが彼女の優しい印象と、でも実は本当の感情が読みにくい、という両面性を作っているのではないかと感じました。
そう感じた理由は胡蝶さんには元々柱だったお姉さんがいて、そのお姉さんは上弦の鬼に殺されてしまいました。お姉さんが生きていた頃の胡蝶さんは、気が強く負けず嫌い、ニコニコしているというよりは、言いたい事ははっきり言う快活な子でした。しかしお姉さんが殺されたことで、彼女の元々もっていた性格を封印しいつも朗らかに微笑んでいる胡蝶しのぶになったのです。いつも朗らかに微笑んでいたのは、本当は亡くなったお姉さんの方だったのに。。
この出来事から私は、胡蝶さんの元々持っている性格の強みは■勇敢さ だと感じました。
■勇敢さ
・勇敢さとは難題や脅威に立ち向かっていく事。人から認められなかろうが目標や信念を大切にし、それに基づいて行動していく。恐怖心が無いわけではなく、恐怖・リスクを感じていても負けずに行動しようとする意志
彼女は思った事は相手を問わずはっきり言う、自分の思った通りに相手に向かっていくような所があったのだと思います。それが姉の死をきっかけに、行動のすべては＜鬼のない世にする、姉を殺した鬼たちを殲滅する＞という信念で形作られた。もともと勝気な彼女がどんな恐怖があっても成し遂げたいこと、成し遂げなければいけなかったこと、その行動は軸は勇敢さからきていると思います。
そして彼女が必要に迫られてに伸ばしていった強みが■思慮深さ だったのかな、と。
VIAの徳性（性格の強み）は選択して、自分で育てていけるらしいのです。自分が必要だと思ったら、その強みを高めていける。
■思慮深さ
・思慮深さとは注意深く選択する事、自制心を発揮していく事。自分の行動結果の可能性を客観的に考え検証し、自分自身をコントロールする能力
彼女は姉を殺した鬼を倒すためにとにかく用意周到でした。どうしたら成功する確率を100％にできるのか。どのような手段だったら完璧なのか。
結果彼女が選んだ手段は、自分自身が長い時間をかけて鬼の致死量にあたる毒を自分の体に取り込むこと、そして自分が鬼に喰べられることで相手に致命傷を与えること。
この手段の選択と行動は、正に■思慮深さ ではないかと。あらゆるリスクを考え、客観的に検証しそれが結果に一番近い手段だと分かれば自分の死も厭わない。
彼女のこの行動があってこその鬼殲滅だった訳で、彼女の死がなかったら鬼の無い世はは来なかったのですが、できれば■思慮深さ をこのような形で身につけ使うことなく、平和な世の中で本来の彼女らしく生きてほしかったな、と思ってしまいました。。。
